親父、フルチンで反撃に出る

 こんにちは。オレです。

 ここ数日、爽やかな青空が広がる気持ちのいい天気が続いています。このまま梅雨をスルーして夏になってくれればいいのですが……そういう訳にもいきませんな。

 爽やかな天候とは逆に、家の中はちょっとどんよりした雰囲気になりかけました。ここのところ親父がトイレをしくじっています。

 デイサービスから帰宅すると同時にズボンの前を押さえてトイレに駆け込み10分ほど出てきません。扉が開いて出てきた時にズボンとパンツを中途半端に下ろした半ケツ状態だと要注意……トイレの床がビショビショ状態なのです。

 多分、ズボンとパンツを下ろすのが間に合わずに、ジャーーーっとぶちまけてると思われます。紙パンツだからいっその事、履いたままでジャーっと行ってくれれば被害はないのですが、半分下ろしたままで放出するのであっちこちに飛び散ってしまうのです。

 慌ててオレはトイレの床掃除。多分本人はうろたえているのでしょう。その間に親父はびしょびしょのズボンをズリズリと引きずったまま部屋中をウロウロ。おかげで部屋の中も点々と模様が(汗)

 まずは本人を何とかしなくてはと、風呂に入ってくださいとお願い。

 トイレと部屋の始末をなんとか終わらせて風呂場に行ってみると、水を張ったタライの中に脱いだ紙パンツが浸けてあります……吸水ポリマーがパンパンに膨らみすごい事に…(´Д`)

 連日のしくじりに加えて親父の余計な行動にオレも思わず「あ~何やってんだよ!」と言葉が出てしまいました。すると親父は「俺にどうしろというのだ!」と逆ギレ。自分がやった事で家族がバタつく空気に耐えられず、怒ってごまかしてるのです。

 風呂から上がり、パンツを履かずに出てきました。「何やってんだ!パンツを履けよ」と言うと「もうほっといてくれ!!!ヽ(`Д´)ノ」とそのまま自室へ行く親父。

 オレもさすがにカチンときて、おりゃ!っと紙パンツを投げつけました。すると親父はそばにあった小物入れを持ち上げて反撃しようとしたのです。

 フルチンの老人が小物入れを頭の上まで持ち上げて威嚇する姿・・その間抜けな姿にオレの怒りはどっかへ行って笑いがこみ上げてきました。

 怒るのはパンツを履いてからにしてくださいと言ってオレは部屋を出ました。さすがに親父も恥ずかしさに気づいたのか、その後は大人しくしていました。

 その後の親父はまだオレに対して気まずさを感じていたのでしょう。よそよそしかったです。でも一夜明けるとすっかり忘れているみたいでした。フルチンで暴れようとした事も覚えてないだろうな(笑)

 これが認知症の悪いとこでもあり、いいところでもあるのかもしれませんね。

本日のじい様プレート

※照り焼きチキン、南瓜の煮物、あぶりシメサバ

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