ご近所関係で思った事

 こんにちは。オレです。

 ちょっと思った事を忘れないように書き留めておきます。非常に私的な事なので、つまらなかったらすいません。

 昨日の朝、大雪に家の前の道路が埋め尽くされた為、南国の人間にしては珍しい雪かきというものをやってみました。

 最初、ひとりでスコップを持って黙々とやっていると、お隣さんも出てきて手伝ってくれました。その方は親父の現状を理解してくれて、以前脱走した時は教えてくれた事もありました。

 「最近お父さんはいかがですか?」と聞かれ、大雪でショートステイに連泊している事や、年末に施設を脱走して警察沙汰になった話に。

 お隣さん(70代・女性)は昔、介護施設に勤めていた時期があり、当時担当した高齢者の話などを教えてくれました。

 そんな感じでおしゃべりしながら作業を続けて、話題はご近所の事に。「Fさんのご主人も認知症で、奥さんは介護で大変だったそうですよ」と教えてくれるお隣さん。

 Fさんは5件程先に住んでいる方で、ご主人はすでに他界され、今は奥さんひとりです。

 オレも今の家に住んで約15年。Fさんとは、たまに道で会って挨拶する程度のお付き合い。身近に介護生活で苦しんでいる方がいた事をまったく知りませんでした。

 その後うちの嫁に聞くと「あー、Fさんね。介護されてたのは知ってたよ」との事。恐らくオレは知らないのではなく、関心がなかっただけなのだと思います。

 お隣さんが言っていた「Fさんは介護で大変だったそうですよ」という言葉。今のオレだから『大変』が持つ意味の重さが分かりますが、当時の介護に無縁だったオレは、「へーそうなんだ」と聞き流していたに違いありません。

 例えばご近所さんでも、『育児』をしている家庭は結構、周りの関心を集めて「大変だろうなぁ」と思われたりするものです。子供から大人に育つ事は百人中、百人が経験し、育てる方の大変さはほとんどの人に理解されています。

 ところが『介護』となると、若者は特に経験する事も少なく、ピンとこない人が多いのではないでしょうか。

 『育児』は成長した時の喜びがあるが『介護』は衰えていくだけの虚しさしかない。『育児』には未来がある=明るい、『介護』には未来がない=暗い。世間的にこんな偏見がないでしょうか?(オレが勝手に思ってるだけかもしれませんが・・・)そんな理由から、『介護』というものを自分から遠ざけようとしてないでしょうか。以前のオレがそうでした。

 『育児』も『介護』も、どちらも大切な家族の面倒を見る行為なんですけどね・・・。現にどちらを放棄しても『保護責任者遺棄罪』に問われます。法律が同じ事だと言ってるのです。

 ちょっと話が脱線しましたが、Fさんが介護生活をしている事に関心を寄せていなかった過去のオレ。これは介護の事だけでなく、身近に他にも色んな事で苦労している人がいると思うのです。

 耳を澄ませて関心を持つ。そして自分に出来る事はないかと考える。こが人と人との繋がりを持つ第一歩じゃないでしょうか。

 かなり私的な事で、ちょっとカッコつけ過ぎでしょうか(笑)

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