親父、紙パンツを履く

 こんにちは。オレです。

 先週末、コンコンと咳をしだした親父。若干気にはなっていたのですが、とりあえず様子見でデイサービスへ送り出しました。

 夕方、送りの車から降りる時、なにやら動きが鈍く、足取りもフラフラしています。大丈夫か?と声をかけると大丈夫、大丈夫と答えた声が鼻声。

 熱を計ってみると、36.9℃。若干高めです。そうこうしていると突然、「小便が漏れそうだ」と言いながらズボンの前を抑えてトイレへ向かい出しました。

 5分後、出てきた親父。ズボンとパンツが半分下げられた半ケツ状態で、不自然に部屋に戻っていきました。

 いやな予感がしてトイレに行くと、床がビショビショ。恐らく臨戦態勢に入る前に間に合わずに出てしまったのでしょう。

 部屋の親父を見ると、ズボンもパンツも濡れています。気持ち悪さから半ケツ状態で歩いていたのです。

 これまで、う○こをつい便器の外に投下する事はありましたが、おしっこが間に合わなかったのは初めてです。熱で身体のキレが無く、パンツを下ろす動作が遅くなってしまったと思われます。

 その後、3回連続でトイレの床にしくじった親父。洗濯機をフル稼働させて、物干しには親父のズボンとパンツがいくつも干される事となりました。

 で、当の親父はしくじってしまった事にショックを受けてるみたいで、すっかりしょげてしまいました。

 紙パンツを買ってきて、差し出すと素直に履き替えました。多分、人生初の紙パンツでしょう。嫌がるかと心配しましたが、いくらプライドが高い親父でも、連続で失禁してしまった事実には抗う事ができないみたいです。

 動きは相変わらずフラフラ。熱を計ると37.5℃まで上がっています。するとその日の夜中、久しぶりに妄想と幻視が現れました。

 オレの事を元部下の人と思い込み昔話を始め、何もいない壁に「虫が大量にいる」と殺虫剤を噴射し続けました。

 親父のそんな姿を見ていると、精神と身体は密接に繋がっているんだなと思います。身体が元気な時は、せん妄状態も無く、普通に生活できても、少しでも体調が悪くなると、見えないものが見え出す状態になるのです。

 考えたら、若い人間でも病気で寝込めば、気持ちが落ち込んでしまう事ってありますよね。

 翌日、朝から病院に連れていくと普通の風邪との診断。肺炎等の恐れもなく、ゆっくり身体を休めて体力を回復させてやってくださいと言われました。

 また身体が元気になれば、せん妄状態も消えるでしょう。しばらくはトイレへ行く時のチェックは欠かせませんが(笑)

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