火の無いところに煙がモクモク

 こんにちは。オレです。

 本日のタイトル、「火」とか「煙」とか別に親父がやらかしてボヤ騒動を起こした訳ではありません。

 昨晩親父が突然「明日は葬式に行く事になった」と宣言しました。デイサービスの連絡帳にもそんな事は書いてないし、また幻覚・妄想だろうと適当に話を合わせておきました。

 そして今朝、シェーバーを2台使って髭を剃っている親父。その後、洗面台に行きT字カミソリで丁寧に仕上げ、更に爪切りとヤスリを取り出して爪の手入れ。

 なんだ、なんだ?今日はえらく身だしなみに気を使ってるな。好きなばあさんでも出来たのか?それ位に軽く考えているオレ。

 すると親父は「背広を出してくれ」と言いだしました。

 デートでも行くのですか?と尋ねると「葬式に行くと言ったろうが!早く喪服を出せ!」との事。

 もちろん親父の身近な人が亡くなったという事実はありません。誰が亡くなったの?どこで葬式があるの?と聞いても親父自身も「あれが」とか「あそこで」みたいにふわふわした答えしかできません。

 しかし人が亡くなっているという事実はしっかりと彼の中に確立しているのです。

 「火の無いところに煙は立たない」「物事には必ず原因がある」と良くいいますが、その「火」「原因」も親父の頭の中にしか無いのですから、対応しようがありません。

 適当に流そうにもこの年代の人は「冠婚葬祭」をとにかく大切にします。困った挙句、亡くなったのはデイサービスの他利用者さんという事にして、家族だけの密葬になったので葬式はしないと連絡があったと告げました。

 親父はそれでなんとか納得。彼の頭の中の事実を少し脚色する事に成功したみたいです。

 その後デイサービス施設に電話し、その旨を伝え話を合わせてもらう事にして終了。朝から疲れました(笑)

本日のじい様プレート

カレーライス、少しピリ辛チキンバー、キャベツたっぷりサラダ

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