「認知症革命」をやっと見た

 こんにちは。オレです。

 親父の在宅介護生活に入ってから、テレビで認知症に関する番組を見る機会が増えました。2週程前にNHKで「認知症革命」という番組があり、その録画をやっと今日見る事ができました。

 サブタイトルが「ついにわかった!予防への道」で中々、興味深い内容でした。

 正常な人と認知症の間にあるグレーなゾーン。一般的に「ちょっとしたもの忘れ」等が見られるのはMCI(軽度認知障害)という症状の疑いがあるそうです。

 これの診断が非常に難しいらしく、経験不足の医師によっては「正常の範囲」だと言い切ってしまう場合もあるとか。実際に脳の写真を見るとアルツハイマーに認知症患者のように脳の委縮も見られず、健常者と見分けが付きませんでした。

 しかしこのMCI人は5年経つと5割の人が認知症を発症するとか。人が活動する時に、脳の離れた細胞が同時に動いており、それを脳内ネットワークといいます。MCIの人はその脳内ネットワークに異常がおきてるのだそうです。細胞と細胞をつなぐ血管等が損傷し、ちゃんと情報を伝達していないとか。

 脳内ネットワークが正常に動いてないと、歩行速度が遅くなり、歩幅も短なるそうです。言われてみれば、ここ10年程、うちの親父も歩くのがゆっくりで、しかもスリ足で移動していました。

 タイトルの「ついにわかった!予防への道」の通り、それを回復させる為に有効な方法もいくつか紹介されていました。

  • 息がはずむ程の早足で歩く
  • 筋力トレーニング
  • 食生活の改善(野菜や魚中心)
  • 神経衰弱ゲーム等の記憶力改善

 なるほど、脳と体を適度に動かすのが一番の予防法になるのですね。専門家の話では、何かを考えながら歩くのがいいという事でした。それも大股に早足で行えば効果的だとか。

 確かに言われてみると、作家や音楽家の人達は散歩の途中で本や音楽のアイデアが浮かんでくるという事を聞きます。運動神経と思考神経は互いに刺激し合えばいい働きをするのかもしれません。

 予防といってもうちの親父の様に、がっつり認知症真っ只中の老人にはもう関係ないのかもしれませんが、何故そうなるのかのメカニズムを知ればオレのような素人でも病気をちょっとでも理解できるような気がするのです。

 何より、自分自身の予防にもなりますしね(笑)

本日のじい様プレート

(回鍋肉、カレイの唐揚げ、小松菜の煮浸し)

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