自宅介護の限界について

 こんにちは。いつもご訪問いただきありがとうございます。
 この文章を書いているのは2023年2月現在のオレです。

 さてさて、2015年当時のオレは、自宅介護を続ける事が果たして正解なのかどうか迷っていますね。
 親父の要介護度、金銭的な問題、なによりもこれまで親父に対して、親孝行をしていなかった背徳感の数々。まだまだ悩みは続きます。
 答えを出すのは、もう少し先になるでしょう。

 今現在、親御さんを自宅介護されている方が多くいらっしゃいます。
 経験したオレだから言えますが、並大抵の苦労ではありません。肉体的なキツさだけでなく、社会からの孤独感、閉塞感も襲ってきます。
 それに加えて、将来への不安も常に隣り合わせです。

 何よりも一番辛いのは、自分の意志、自分の頑張りでどうにも出来ない事です。

 そんな八方塞がりな状況を脱出するにはどうすればいいか・・・あるラジオ番組の悩み相談コーナーで出された回答を紹介します。

 これは夫の両親を自宅介護している女性からの相談でした。
 体の不自由なお義父さんに続いて、お義母さんに認知症の症状が出てきた。夫は仕事が忙しく介護を手伝えない。これから先、モチベーションを保つ自信がない・・・どうしたらいいでしょうか、といった内容でした。

 回答者から出た言葉はズバリ・・・「プロに任せなさい」でした。

 要介護者の事を中心に考えるよりも、介護者とその家族の事を考える・・・介護者自身がギブアップしてしまったら、結局のところ介護どころでは無くなります。

 行政の制度も使えるだけ使い、お世話をプロに任せる=施設にあずけるという事ですね。

 2015年当時のオレのように、自分で世話をせずに親を施設にあずけていいものだろうかという背徳感があるかもしれません。

 でも、結局出来ない事は出来ないのです。もし申し訳ないという気持ちが拭えないなら、外に出て働いてみたらどうでしょう。これまで介護のために費やした時間を取り戻すためだけでなく、親の施設料金を稼ぐために仕事をするという理由でもいいのです。

 ここから先はオレの考えですが、直接世話をするだけが介護ではありません。プロにしっかりとお世話をしてもらうために払う対価・・・これを稼ぐために働くのも立派な介護だと思います。

 2015年当時のオレが、この悩み相談を耳にしたらどう思ったでしょうか?自分の事ながら興味があります(笑)

 ともあれ、まだまだ余裕は無いみたいです。とにかくがんばれ、8年前のオレ。

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