2ヶ月の振り返り

 こんにちは。オレです。

 10月も今日で終わり。8月の終わりから親父の介護生活に入り2ヶ月ちょっとが過ぎました。

 振り返るにはまだ早すぎますが(笑)、とにかくこれまでのオレの人生の中でも色々な事があった2ヶ月でした。

 急な認知症の発症、幻視と妄想で暴れる親父を嫁に任せていたのですが、女性の力ではどうにもいかなくなり、オレが看る事に。

 同居はしていたものの、互いの生活に干渉する事なく過ごしていたオレと親父。

 今迄、これといった親孝行もしていない引け目もあり、オレが全部背負っていくんだ!と意気込み仕事も辞め、介護生活に突入しました。

 ところが、まぁこれが辛いの何のって(笑)

 当たり前の事が当たり前に出来なくなってしまった親父。

 食事の時の食べこぼし。トイレの際の後始末。服用している薬も上手に飲めない為、介助。いつ幻視で家を飛び出すか分からない為の監視etc.

 ひとつひとつの事はそんなに大変ではないのですが、延々とこれが続く生活はまるで真綿で首を絞められるように、ストレスとダメージが徐々に蓄積されます。

 同じように家族の面倒を見るという意味で「子育て」も大変な仕事です。

 しかし、子供は日々成長していく楽しみがあります。嬉しさが苦労を消してくれるでしょう。

 ところが、親父は日々成長ではなく、衰えていくのです。言い方は悪いですが、道の先に希望が見えない無限地獄のようなものではないかと。

 オレは1週間程で、この壁にぶち当たったのです。

 仕事を辞める際に、上司から「お父さんの事も心配だけど、君がパンクしないかがもっと心配だ。」と言われた事が1週間も立たぬうちに現実のものに。

 格好つけて退職願を出したのに、なんだかなぁ(笑)

 そんな時、親父が通う病院でデイケアサービスを利用しませんか?と声をかけてもらいました。

 オレのこれまでの認識は、デイサービスはお年寄りが通う保育園みたいなもので、仕事等で家族が昼間に面倒を見ることができず預ける場所というものでした。

 昼間、オレが家にいるのに他人に親父を預けていいものなのだろうか。親父を投げ出した冷たい息子だと思われるのではないか等という思い込みは間違いでした。

 毎日専門医の診察があり、その時の状態等に応じて専門スタッフが対応してくれる通院治療なのです。

 現在、親父は毎日朝9時~夕方3時迄の6時間、通院しています。本人は「仕事に行く」と言って出かけています。

 最初は馴染めずに“出社拒否”(笑)の姿勢を見せる事も多かったですが、最近は同僚や部下(専門スタッフ)も出来て、楽しく通勤中です。

 なによりもオレ自身が、完全に気を抜くことができる時間が出来たのが収穫でした。

 親父の“出社中”は思い切りだらしなく過ごしています(笑)それにより、オレの気持ちにも余裕が生まれて、パンクせずに済んだように感じるのです。

 介護生活若干2ヶ月のオレが言うのもおこがましいですが、ひとりで抱え込まずに、利用できるサービスは利用し、だらしなく過ごせる時は過ごし、無限地獄の中に楽しみを見つけましょう。

 という事で、オレはこれからエロ動画鑑賞します(*^^)v

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