新年あけましておめでとうございます。オレです。
大晦日の夜、「トイレに行く」と玄関から出て行こうとする親父をなだめつつ、無事に年が明けた元日。午前中は家族でお正月を満喫し、午後からデイサービス→そのままショートステイの一泊を予定していました。
8時過ぎにゴソゴソと起き出してきた親父。いつもと変わらぬテンション低めです。着替えをさせ、顔を洗うとすぐに食卓の自分の席へ。空腹で我慢できないようです。
お正月ですから、まずはお屠蘇を。杯を口にもっていってクイっと飲み干す親父。その瞬間「うえぇぇぇぇ!これは何だ!」とお怒りモードに。昔はあれ程の酒好きだったのに、お屠蘇すら飲めなくなっているようです。一年間、まったくアルコールを口にしていないので味覚も変わったのでしょう。
そして、おせち料理と雑煮をひとりでパクパク。餅は小さく刻んでいますが、万が一の事を考えて口にする時は要チェック。
そうこうしているとオレの従妹一家が年始の挨拶に来てくれました。朝のローテンションとお屠蘇でムスっとしていた親父もご機嫌に。
一年ぶりに親父に会った従妹。「伯父さんの症状が進行しててショックだった」と後で言ってました。毎日見ているオレらには分からないもんなんでしょうね。
朝ごはんを終えた親父に、「今日はお仕事(デイサービス)は午後からです。しばらくテレビでも見てゆっくりしていてください」と声掛け。「わかりました」と返事するも5分と経たないうちに、ジャンパーを着て外に出て行きます。
いつものように玄関先でお迎えの車を待っている様子。声かけして家に連れ戻してもまたしばらくすると外へ。1時間程この繰り返しです。
元旦位、家族でゆっくり過ごそうというオレなりの気遣いをしたつもりだったのですが(笑)空振りに終わりました。何に対しても興味を持てなくなっている親父が自宅でゆっくりというのはもう無理みたいです。
施設へ電話して事情を話すと、スタッフさんは「分かりました。すぐに連れてきてください」と快く言ってくれました。
そして施設まで送り、ニコニコしながらスタッフさんと談笑する親父の姿を見ると、これが今の彼にとって一番自然な姿で、それを崩さないようにするのが幸せなのかなと思いました。
今年もよろしくお願いします。
本日のじい様プレート
(ブリの煮付け、すき焼き、紅白なます、ヒラスの刺身、赤飯おにぎり、白花豆)
※月変わりでランチョンマット交換
コメント