薬との相性

 こんにちは。オレです。

 先週、親父の就寝前の薬が精神安定剤から睡眠導入剤に変更になったという投稿をしました。結果、夜はぐっすりでしたが翌朝に倦怠感が残り動きが鈍くヨタヨタしている姿が見られました。

 オレ的には夜中に起き出さないようになったのは万々歳でした。しかし朝から迎えにきたデイサービスのスタッフさんはちょっとフラフラしている親父が気になったのでしょう。担当医に報告し、別の睡眠導入剤を試してみましょうという事になりました。

 変更前がブロチゾラム錠という薬。変更後がゾルピデム錠という薬。名称を並べてもナンジャラホイなのですが、素人目に見て・・・白からクリームに色が変わりました(笑)

 そのゾルピデム錠を服用した初日。いつもなら食事の後すぐベッドに横になる親父。何故かこの日は食卓を離れようとしません。他の家族がまだ食事をしているのをじーっと見ていたのです。自分が食事を終えた事を忘れてまた欲しがりそうな雰囲気。

 薬を飲んで30分が経過した頃、さすがに良くないと思い「そろそろ寝ましょう」と促して食卓から立たせました。ヨタヨタと寝室に向かう親父。まっすぐ前を向いているはずの背中が徐々に右に傾き、急カーブを描くようにクルッと回って倒れこみました。完全に足を取られています。

 肩を貸して寝室まで連れて行き、ベッドに横たえるとすぐに寝息をたてて眠り始めました。ゾルピデム錠・・・恐るべき即効性です。

 そして明け方になる頃にはゴソゴソと動き出していました。効くのも早く切れるのも早い。効果が前倒しになったっぽいです。

 2日目からは寝室に行ってから飲ませるようにしました。これなら足を取られる事もないでしょう。ところが今度は別の症状が!

 ベッドに横たわる親父。壁に向かって横向きに。突然「○×▲■※・・・だろうが。」と話しはじめました。

 ん?どうしました?と聞いてもこちらに顔を向ける事はせずに「○×▲■※×▲■」と聞き取れないような言葉でしゃべり続けます。しかも表情はニヤニヤしながら、口からは涎を垂らしたまま。

 オレに対してではなく他の誰かと喋っている感じです。でも部屋にはオレと親父しかいません。困惑するオレに関係なく延々と喋りつづける親父。見えない何かとコミュニケーションを取っているのでしょうか。

 終始楽しそうにニヤニヤしています。その表情を見ていると邪魔しちゃいけないような気持ちになり「おやすみ」といって電気を消し、オレは寝室を後にしました。

 その後1時間程、寝室からは親父の話し声が聞こえてました。

 翌日、その旨を担当医に相談すると、ゾルピデム錠という薬は高齢者によっては幻覚が見える等の副作用があり合わない人が結構いるらしいです。前回のブロチゾラム錠を半分にして服用し様子を見ましょうとの事。

 何事も長く付き合っていく為には「相性」が大切なのですね。その相性ピッタリの相手と出会うのは中々難しいものです。一日も早く落ち着けるといいのですが・・

本日のじい様プレート

※タイの塩焼き、肉じゃが、胡瓜とタコの酢の物

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