家族会

 こんにちは。オレです。

 先週末、親父が治療を受けている認知症デイケア施設主催の家族会へ行ってきました。

 約30人程の家族の方が出席され、治療中の利用者さんは、うちのように親という方。他には旦那さんだったり、奥さんだったり、兄弟という方もいました。

 専門医の話の後、10人程に分かれてのグループディスカッション。家族が認知症になった頃の話から、これまでの苦労、今抱えている問題等、結構みなさん熱く語っておられました。(オレもそうなんですがw)

 その中で出てきたのが、周辺地域の人達の協力という事。旦那さんが通所している奥さんの話だったですが、元々外出好きだった旦那さんが認知症になっても変わらず一人で散歩に出ていた為、奥さんは心配して近所の方へ「うちの主人は認知症です。」と公表したそうです。

 それに対して数人の方が「へーーーーーっ!よく公表しましたね」とびっくりした表情。その方達は恐らく認知症は家族内だけの話にしているのかもしれません。

 これってもしかして認知症に対する世間からの偏見が未だにある事の証明なのではないでしょうか。確かにひと昔前までは認知症ではなく「ボケ老人」という差別的なくくりで、恥ずかしいものだという意識がありました。今でも結構根強く残っているのかもしれませんね。

 オレ自身は親父がこうなった時点で、仕事を辞める理由として「親が認知症になりましたので」とあちこちで公言してきました。それにまったく抵抗も無かったので、数人の方がびっくりした反応にびっくりしました(笑)

 考えると、うちの場合は突然親父に症状が表れたので、何も考える余裕が無かったんですよね。これがもし徐々に症状が進行していったのなら、色々な事が頭をよぎり親父の認知症を隠そうとしていたかもしれません。

 更にディスカッションが進む中で、オレが抱えてる悩み…「本人に認知症と宣告したいができない」という話をすると、先程びっくりされてた方ははっきりと本人に「あなたは認知症なんですよ」と告げてるとの事。

 う~ん(・_・;) 周りに公表するのは躊躇しても本人にははっきりと宣告できるのね。今度はオレがびっくり(笑)人それぞれだなぁ。

 他にも色々と役に立つ情報も得られました。何よりも日頃抱えてる事を同じ境遇の人間同士で語る事でストレス発散になるのだなぁと感じました。

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