早朝介護格闘技の祭典

 こんにちは。オレです。

 よくテレビとかで介護の現場が紹介された時、自力で立てない患者を介護者が起こすシーンがあります。あの起こし方・・・名称が何なのかは分かりませんが、胸と胸を合わせてグイっと持ち上げるような形のアレ。プロレスのフロントスープレックスに似たような形のアレです。

こんな形のやつですが、わかります?

 うちの親父は足腰はかろうじてまだ大丈夫なので、この「フロントスープレックス起こし」は必要ありません。でも時々、反抗期で自力で立つ事を放棄した際、オレは見よう見まねのフロントスープレックスを仕掛ける時があります。

 親父の朝は汚れた夜用の紙パンツを交換するところから始まります。今朝は寝起きが悪いようで、自立放棄の反抗バージョンでした。パンツを脱がせるにはまずは立たせないといけません。オレはヨイショっと「フロントスープレックス起こし」の体勢に入りました。

 しかしこの日の親父は完全脱力状態。オレの両手に親父の全体重がズシリとかかります。更に無理に起こされた親父は「アーーーッ!」とうめきながらオレの両手に爪を立てます。

 そんな反抗的な姿にイラっとしながらも無視して強引にパンツを脱がせようとすると、オレの胸にウガーーーー!っと噛み付く親父。オイッ!初期のバーリトゥードでも噛み付きは反則だぞい!

 このあたりで異変に気づいた嫁が走ってきて、パンツをサッと下げてくれました。無残にもオレの両腕には親父の爪の跡、胸には噛み付き跡が(泣)

 朝から一戦交えたようにオレはぐったりと疲れたのでした。当の親父は徐々に目が覚めると、朝食もバッチリでデイサービスにご機嫌で出かけましたとさ。

本日のじい様プレート

(豚肉野菜炒め、八幡巻き、真イワシ丸干し焼、きんぴらごぼう)

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