パブロフの犬状態の親父

 こんにちは。オレです。

 親父には毎日、睡眠導入剤を飲ませています。その効き目も毎日の体調で時間差があるらしく、飲んでコテっと寝る時もあれば、4、5時間は眠れずに動き回る事も。

 効き目が薄れるのも日によって違います。これまでは時前には起床し、7時15分頃には朝食というリズムを守っていましたが、最近、効き目が長い様で、低血圧の女子並に朝が苦手になっています。

 7時頃から声を掛けても体はもそもそと動くのに、ベッドから起きようとしません。それを何度繰り返しても変化なし。ベッドの中でゴロゴロ、ゴロゴロ。起きる気配は全くありません。

 仕方ないのでオレと嫁は朝食を食べ始めます。そして7時半になると付けているテレビから“翔けだそうよ~♪今すぐに~♪”と歌が流れ出します。毎朝、NHKのBS放送で見ている、朝の連ドラの「まれ」です(2015年9月当時)

 すると、親父はその歌に合わせてムクっと起き上がり、洗面所に来て顔を洗い出すのです。

 別に親父が「まれ」でを毎朝楽しみに見てるという訳ではありません。テレビを始め娯楽にはほとんど関心を持てなくなっています。

 では何故“翔けだそうよ~♪”で体が覚醒するのでしょうか。4月からずっとこの主題歌が流れている時は朝食を食べていました。「まれ」の主題歌=朝ごはん。親父の体にそれが染みついてパブロフの犬状態の条件反射で起きてしまうのでしょう。

 薬の効き目すらを超越する条件反射。人間の習慣恐るべしです。

 そして、「まれ」での物語が中盤に差し掛かる頃にはしっかりと朝飯を頬張っている親父なのでした。

本日のじい様プレート

(ハヤシライス、白身魚のレモンペッパー焼き、卵豆腐)

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