遠くの親類より近くの他人なのです

 こんにちは。オレです。

 「認知症に対する周囲の理解と見守り」・・これは大切な問題だと思います。時に徘徊の恐れがある認知症患者の場合、同居する家族だけでは手に負えない場合が多いのです。

 うちの親父も今でこそ穏やかに過ごしていますが(時々やさぐれますw)、去年の夏から秋にかけては徘徊の症状が見られました。突然何も言わず外に飛び出すのです。

 夜間は玄関に設置した人感センサーをオンにし「ピンポーン♪」となる度に飛び起きる毎日。結構辛いものでした。このセンサー、日中はオンのままにすると、誰かが玄関に行く度に「ピンポーン♪ピンポーン♪」の連呼。という事でオフっておりました。

 そんな時に限って親父が脱走するのです。でもそこで助けられたのがご近所さんの存在でした。隣の奥さんがフラフラと歩く親父を見かけ、うちに教えに来てくれたのです。おかげで家から100m程離れた場所で親父を確保(笑)事なきを得ました。

 他にも数件先のご主人は、親父の顔を見ると「おはようございま~す!!今日もお元気ですね!」とゆっくりと大きな声で話しかけてくれます。すると親父も満面の笑みで嬉しそうにしています。

 親父が認知症になった時点で、オレの嫁がご近所さんに「何かあったらよろしくお願いします」と事情を説明し頭を下げていたのです。そして協力してくれるご近所さん。親父もオレも恵まれています。

 オレ自身はそれまでご近所付き合いに無頓着でした。でも、親父の1件で人と人との付き合いは本当に大切なものだと実感させられたのです。

 本当に「遠くの親類より近くの他人」ということわざ通りですね。

 最近見たネットニュースの中で「認知症は誰もがなり得る身近な病気だと理解し、地域で普通に暮らせるような環境を整えることが大切」と語られていました。

 地域みんなで見守る形が出来上がれば、家族の負担も軽減されますよね。

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