とある親父の一日

 こんにちは。オレです。

 認知症には土いじりが効果的であると聞き、親父に勧めた薔薇の栽培。

 2種類の苗を花壇に植えてからちょうど2週間。

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 こんな感じで片方は元気に葉が茂り、片方は沈黙を保ったままです。

 品種が違うとはいえ、あまりの元気の無さが親父も気になるらしく、朝から肥料を買いにホームセンターへ連れて行ってくれとの事。

 日曜日でデイサービスも休み。早速、運転手のオレは素直に従い(笑)車を出しました。

 500円の肥料をレジへ持っていき、5千円札を出し「これで足るか?」と店員さんに聞く親父。やはり金銭感覚は失われている模様です。でもちゃんとお金を払うという行為を覚えていてくれるだけマシですね。

 帰宅して作業開始。引きこもっているバラ君の周りを少しだけ掘りおこし肥料を埋めてやる親父。

 他の花の世話も始めたので、ちょい用があるオレは10分程席を外しました。

 戻って来ると、そこに親父の姿はなく、ガレージ隅の倉庫で何やらゴソゴソやっています。

 「荷物の整理!」と言いながら右のものを左、そしてまた右へと移動を繰り返している模様。

 それから約5分後、今度は家の中に入り、押入れを開けて中の荷物を引っ張り出し始めました。

 10分程でそれも終わり、ソファーに寝転びグッタリ状態。

 やはりひとつの事に対する集中力が低下しています。

 2時間程休んで、またゴソゴソと動き出す親父。このくり返しで親父の休日は終了しました。

 明日からまた一週間、デイサービスへ“仕事”に行く親父。頑張ってください。

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