こんにちは。オレです。
公共交通機関が乏しい地方住まいのものにとって、自家用車は大切な交通手段です。
それに加え、昭和の高度経済成長期にバリバリと働いた人間には車は己のステータスシンボルでもあります。
時のお父さん達の向上心や労働意欲を掻き立てる「いつかはクラウン」という自動車メーカーのキャッチコピーもありましたね。
以上の事から、うちの親父にとって車の運転は生活の中で大きなウエイトを占めるものだったのです。
認知症の発症で、その権利を取り上げられた事はなによりも辛いものだろうと思います。
何度も記していますが、親父本人に認知症である事を直接告知していません。
ここ数ヶ月は車のキーを隠し、その他、手を替え品を替え「運転」から親父を遠ざけてきました。
最初は“車を取り上げた悪い息子”と恨まれ、罵られた事もありました(^_^;)
– 閑話休題 –
親父は数年前より緑内障の為、眼科に通院しています。
先日、その診察中「免許の更新があるから、検査をしてくれ。」と医師に話す親父。
今の状況を知ってる医師は「視力は問題ないが、判断力等の問題があるから、これを検討してください。」と親父に運転免許証の返納のリーフレットを渡しました。
これまで家族が何度か免許証の返納について話しても聞く耳を持たなかった親父。
ところが「権威」というものにはとことん弱い昭和ひとケタ生まれ(笑)
医師からのススメを拒絶する事はありませんでした。
オレもチャンスとばかりに、帰宅してから返納を畳み掛けてみると「わかった」との返事。
警察へ手続き等の問い合わせすると、時間内ならいつでもいいので来署してくださいとの事。
親父の気が変わらないうちにと、すぐに出向きました。
関係書類に記入をし(さすがに代筆は許されず、親父も頑張って書きました。)免許証を返しました。
その際、運転免許証に代わる運転免許履歴証が必要か聞かれました。
過去に所有してた免許の種類が明記され、公的な身分証明書としても使えるとの事。
顔写真も貼付され、見た目は普通の運転免許証にそっくりです。
返納者のプライドを考慮したデザインなんでしょうね。
交付を希望し、写真撮影をその場でしてもらいました。出来上がりまで約2週間程らしいです。
ちなみに費用は写真撮影代900円、交付料1,000円の合計1,900円。
色々とありましたが、なんとか無事に返納できました。
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