こんにちは 8年後(2024年9月現在)のオレです。
8年前のオレはしばらく更新が止まっています。親父の認知症は進行の一途。オレ自身も何かと慌ただしい時期でもあり、ブログ更新の情熱が少し冷めていた時期でもありました。もう少しお待ちください。まもなく再開するかと思います。頑張れ!8年前のオレ。
—–閑話休題—–
昔からクドカン(宮藤官九郎)氏脚本のドラマが好きで、今クールも毎週『新宿野戦病院』を楽しくみています。先週(9/4)の放送の中に印象的なシーンがあったので記します。
コロナ禍の日本人の騒動をモチーフにした歌舞伎町ウィルス(ルミナウィルス)感染騒動を描いた回でした。
生瀬勝久氏演じる銭ゲバの男性が感染し、専門病棟に入院しました。症状が進み、熱は下がらず人工呼吸器を装着した重篤な状態。そこに同じくウィルスに感染したホームレス男性が入院してきます。
生瀬氏とホームレス男性は以前に面識があり、その時生瀬氏は札束をチラつかせてホームレスを罵倒し貧富の差を見せつける態度を取っていました。その事に気づいたホームレス男性は意識朦朧の生瀬氏に語りかけます。
「前に会うたね。確か西口の地下道で。あん時は大して年も変わらへんのに、こうもちゃうか~って思うたけど・・・。あれやな。こうなると人間平等やな。あんじょう気張りや、おっさん」
それに対して生瀬氏は薄っすらと目を開けるところで場面は移り変わります。このシーンを見て、オレはある事を思い出しました。
このブログのネタバレになってしまいますが(笑)、後に親父は介護施設に入所します。施設は入所者の状態でいくつかのユニットに分かれており、親父が生活したのはかなり介護度が高いユニットでした。
そこに親父より早く入所していたおじいちゃん。彼は知的障害がありましたが、小柄で愛想が良く、住んでいた地域では若い頃から有名人だったそうです。
入所した親父はすでに他人とまともなコミュニケーションが取れる状態ではありませんでした。しかし何故かそのおじいちゃんとだけはにこやかに談笑していました。内容がある会話ではありませんでしたが(笑)、おじいちゃんの人懐っこさが親父と波長が合ったのでしょう。オレが面会に行くと二人で一緒にいる事が多かったです。
二人が若い頃、片やエコノミックアニマル(死語)としてバリバリに仕事していたビジネスマン。片や障害者として保護を受けていた人。住む世界も違い、まったく接点のなかったであろう二人。それが同じ目線でニコニコと談笑している姿。
違う人生を歩いているように見えても、病気をしたり、年を取ってしまえばみんな同じなのです。みんな平等なのです。ドラマの中のセリフが心に響きました。
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