こんにちは。オレです。
先日、NHKの『クローズアップ現代+』で介護ロボットの特集がありました。(※これは2016年6月の記事です)
青森の高齢者施設での歩行困難な人の補助をするロボットの成功例や、デンマークでの介護施設への導入例等が紹介されていました。
その中で研究中の会話ができるロボットも紹介され、実際に認知症の人と会話させる事によって患者さんの笑顔が多く見られるようになり、症状の改善に効果があるのではないかと言われているそうです。
番組の最後に、介護ロボットに対する視聴者のアンケートも紹介されていました。その中に、お母さんが認知症で介護をしているという女性から「毎日繰り返し同じ会話をすると感情的になるので、ロボットに会話してもらったほうが母も私も幸せなのかもしれないと思う」という意見が寄せられていました。
これはオレも賛成です。感情がないロボットに話し相手を押し付けるにのはどうかという考えもあるかもしれません。しかし介護する側も人間です。認知症患者は、今、この瞬間の意識しか有りませんから、お構いなしにエンドレスで同じ事を言い続けるのです。毎日、着地点の無い同じ話を繰り返されると、相手をする方は参ってしまいます。
うちの親父はデイサービスで、同じ認知症患者の人とかみ合わない話を延々としているとスタッフの人から聞いた事があります。傍から見て、意味の通じない会話でも、本人達は楽しいみたいです。要は、話の内容より、ちゃんと会話の相手がいるという事の方が重要なのではないでしょうか。
家族が、まともに会話の相手をしてやれずにいるより、ロボットに相手をしてもらって、孤独を感じさせない事の方が幸せだと思います。
基本的に『人間対人間』のコミュニケーションは理想です。しかし人は時々、生身の人間とコミュニケーションを取らない日がありますよね。部屋にずっと一人でいても、テレビを見たり、ネットでバーチャルなコミュニケーションを取っている事だってあります。そうすると意外と孤独感を感じませんよね。そういう意味で、傍から見る幸せと、本人が感じる幸せには誤差があるのではないかと思うのです。
本日のじい様プレート
(チンジャオロース、焼き餃子、タコキュー)
ここからは2024年6月現在のオレです。
ロボットと認知症患者との会話。この当時の技術では患者の呼びかけにテンプレートの文言を返すという一方通行的な会話ではなかったのかなと思います。
しかし、記事に書いてあるように、相手をされることに喜びを感じる患者にとっては、それでも楽しいことだったのかなぁと思います。
昨今、AIの技術が急速に発達し、ロボット自体が学習し、テンプレートじゃない双方向のやりとりができる会話も可能になっていますよね。
わずか8年でのこの進歩!他の介護に関することにも応用し、現在進行系の方、これから介護を担う方の負担がすこしでも軽くなるように願っています。
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