こんにちは。オレです。
今日の夕方目にしたニュースです。
介護疲れか、父親を刺し殺害 47歳男逮捕(※2015年6月に報道された事件です)
介護疲れで父親を殺めてしまったと思われる男性。オレと同世代です。無職という事から彼も介護の為に仕事に行けなかったのかも知れません。
自分がこの立場になってから、同じ境遇の人が起こす不幸な事件が目につくようになりました。毎日、延々と続く介護生活。本当にいつまで続くか分からない無限地獄です。
精神的にも肉体的にも、そして経済的にも辛い毎日。この生活の終着はズバリ「親の死」です。追い詰められて逃げ場を失くした介護者が親に手をかけてしまう気持ちは不謹慎かも知れませんが、本当に良く分かります。
こんなニュースがある度に、何故周りに相談しなかったのか、使える行政サービスをもっと使って云々という言葉が飛び交います。確かに介護者がひとりで抱え込まずに、周りの協力を仰げば他に道があったかもしれませんね。でもそれらはあくまでも現状の解決策に過ぎないとオレは思うのです。
親父の通うデイサービスの家族会に参加してみて思ったのですが、認知症の親を介護している子供って50代以上の人が多いんですよね。その年代の人が介護離職して親の面倒を見ているのです。相当な資産家でもない限り、親の年金が生活の糧という人がほとんどじゃないでしょうか。
そして親の死で介護が終わった時、自由な生活は戻ってきますが、今度は自分自身が高齢者。そして生活の糧だった年金も途絶えて途方に暮れてしまう。気が付けば自分が介護される立場に。そんな不安を抱えている人も多いのではないでしょうか。
親の介護の為に自分自身の将来設計が出来ないのです。介護される親も自分の為に子供の将来が犠牲になっていると感じるのは物凄く悲しい事でしょう。
介護を終えた人が年齢に関係なくスムーズに社会復帰できる仕組みが出来て欲しいと思います。
介護人が抱えている問題は現在だけではなく未来の事もなのです。
続きを読む: 介護人が抱える未来への不安ここからは2023年現在のオレです。今でこそ話せる補足説明をいくつかさせていただきたいと思います。
2015年当時のオレは、ブログには記していませんが、親父の犠牲になっているという想いと、家族の面倒は家族が見るべきという想いが常に交錯していました。
それに加えて、この当時の親父は要介護度1。特別養護老人ホームへの入所条件である要介護度3以上を満たしていませんでした。
親父の預貯金や年金収入から、民間の有料介護施設への入所も不可能では無かったのですが、そうすると家の財産は恐らく全てそこに投入されてしまう事になったでしょう。
親の介護から逃げ回っているのに、お金に関して非常に面倒くさい親族がいたこともあり(※後々遺産問題でイチャモンつけられる事になります)、オレは踏み切れずにいました。
「親の死」が終着と断言していますが、それが正しいのかどうか・・・この先、色々な経験をしてみてオレの考えも変わっていきます。
しばらく温かい目で見守ってください。
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